入門書に最適 ふる鳥弥生版『図書館戦争』
- 作者: 有川浩,ふる鳥弥生
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2008/06/27
- メディア: コミック
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・・・デジャヴを感じられた方もいらっしゃるかもしれません。同じく『図書館戦争』をコミカライズした作品として、白泉社の弓きいろ版『図書館戦争 −LOVE&WAR−』があるからです。
弓きいろ版はLaLa、ふる鳥弥生版は電撃大王で掲載されているのですが、「同じ素材でこれほどまでに違うか!」というほどカラーが違っていて面白かったです。
両者を読み比べましたが、笠原と堂上の関係を心の機微まで丁寧に描く少女漫画風味の弓きいろ版を「静」とすれば、ふる鳥弥生版はまさに「動」。漫符や集中線などが多用され、キャラの動きが非常に躍動的に見えます。
例えばドロップキックのシーン。
弓きいろ版ではこうですが、
ふる鳥弥生版ではこう。
クマの話なんかも非常にマッチしてます。
また、さりげなくメディア良化委員と図書隊の関係や、図書隊の組織編制など基礎知識もまぶされており、マンガから入った読者もすんなりと図書館戦争の世界観に入り込めるかと思います。
あと、ふる鳥弥生版は笠原郁の二の腕が妙に色っぽくて良いです(笑)。
どちらのコミカライズも味があってよいですが、フジモリはふる鳥弥生版の方がどちらかというと好きかなぁ、という感じ。少女漫画部分にアレルギーがある方にも最適です。
興味ある方は両者を読み比べていただければと思いますが、『図書館戦争』の入門書としてはふる鳥弥生版をまずオススメします。願わくば『革命』まで描ききって欲しいですね。あ、あと、別冊も(笑)。