テレビドラマ『ハチワンダイバー』第1話感想

 テレビドラマ『ハチワン』第1話見ました。正直まったく期待していなかったのですが(笑)、意外と(←ここ大事)面白かったです。そよに負けて原作どおりにのた打ち回ってる菅田は良かったです。そよは入れて寄せて上げてたので問題ありませんでした(笑)。駒の持ち方や置き方も及第点でしょう。
 基本的にはマンガの第2話までのストーリーです。第1話はほぼ原作どおりに再現。その後、1分将棋の相手がオリキャラサンドウィッチマン)の持ち時間20分に変わってて、そいつに勝って「ハチワンダイバー」と名乗る展開です。テレビの1話で「ハチワンダイバー」という言葉を出したかったのは分かるのでその意味では妥当な改変だったと思います。質入の駒に退会駒*1という設定が付加されてたのは好手だったと思います。
 将棋の盤面についてはあまり触れない方向で(苦笑)。仮にも元奨が十字飛車なんて大技を何の返し技の用意もなく喰らうわけねーだろ、とか、対局中にしゃべりすぎだし触り過ぎ*2で、エフェクトもうざかったけど、こういうのは将棋ファンがけちをつけても仕方のないことで、むしろ将棋を知らない人があーゆー演出でどのように感じるのかが大事だと思うので深呼吸してスルーすることにします(笑)。
 ただ、負けた相手が吹っ飛ぶという演出はいかにもテレビ的ではありますが、でもやはり「負けました」といってもらわないと困ります。『金色のガッシュ』とも共通する点があるのですが、敗者が負けを認めることで勝負が成立するからこそ、勝者と敗者のコントラストが生まれると共に敗者にもスポットがあてられることになるわけで、その辺りを演出でごまかしちゃうのは勿体無いと思いました。ま、今後に期待です。



 ちなみに、言わずもがなのことですが賭け将棋は立派な犯罪行為です。
 その点、テレビでは番組終わりのテロップでその旨がきちんと表示されてました。また、賭けを行う際にも「万」までで「円」とは言ってません。それに、席料のときには現金がきちんと支払われている反面、真剣のときには封筒のやり取りがされるだけで現金の直接のやりとりは写されていませんでした。もっとも、実際には菅田が全財産を取られたシーンなど何を賭けてるのかは明らかなわけですが(笑)、でも気を遣ってるなぁと思いました。
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*1:『増刊ビッグコミックスピリッツCasual』No.16に『ラスト・ゲーム』(菊地昭夫)という読み切り漫画が掲載されていたのですが、その中の重要な小道具として退会駒が出てきます。

*2:「通し」というイカサマと認定されてもおかしくないです。