別館号外さんちゃ0192号

 ↑のようなわけで、こんな風に自分が紹介した本について興味を持っていただけるのは望外の喜びです。さらにそこが書評・感想サイトで読書の趣味が自分と似ているようなら即お気に入りに登録です(今回も早速アンテナに追加しました。筒井康隆への言及があるのが嬉しいです)。もっとも、アンテナで更新を確認した後で、何故かブラウザのお気に入りからそのサイトに入るというひねくれたこともしますが(笑)。



 アイヨシの記事、プチ書評『ボナンザVS勝負脳』を、詰将棋メモさんに紹介していただきました。どうもありがとうございます。それはそれとして、こちらのサイトで現在行なわれている推理将棋のコーナーが(地味に)とても面白いです。私自身、将棋の腕はヘボですが詰将棋の方はもっとヘボなので正直難しくてちょっと紹介しづらかったのですが、この機会に紹介させていただきます。

何時か捷ち組!?: 義七郎武藏國日記
 以前、恐れ多くも当ブログにコメントまでいただいちゃいました窪田六段による『3月のライオン』chapter.3の解説です(ネタバレ注意)。モデルになった実戦の存在や好手について解説されています。プロの方がされているのですから信頼度抜群です。
 そんな窪田六段のNHKテレビ将棋トーナメントの放送日がいよいよ来週となりました。高校野球の関係でいつもより5分早い10:20分からの放送ですのでお間違えのないように(ってか、私が気を付けないといけません)。

 上記とも少し関連しますが、最近ちょっと悩んでることがあります。
将棋の海外伝播などについてのブログ: コンテンツに使われる名人戦の局面
 最近、『しおんの王』(アニメ放送予定)、『ハチワンダイバー』、『3月のライオン』、『瑠璃の方舟』と将棋漫画が増えてきまして、ファンからすればとても嬉しい状況なのですが、そこで行なわれている対局・盤面をどのように解釈すべきかという問題です。
 もちろん、私も一将棋ファンですから、作中の対局については目を皿のようにしてチェックします。作中で”詰めろ”と言ってたら本当に詰めろかどうかPC様にお伺いを立てて確認もします。将棋ファンなら当然のことでしょう。ただ、あまりにもそれをやり過ぎて作品にケチをつけるようなことをするのもどうかと最近思うのです。もちろん、明らかな瑕疵は非難されてしかるべきですが、角を矯めて牛を殺すようなことになってしまっては意味がありません。
 さらに、リンク先で取り上げられている『3月のライオン』chapter.1のケースですが、この対局、漫画の盤面図(投了図)だけ見ると一方的で、作中においても「まさか息子にブッチぎられるとはね…」と言われているようにそうした解釈の方が漫画的には自然です。ところが、そのモデルとなっている実戦譜を並べてみると、意外にも途中は結構いい勝負なんですよね(私の棋力が及ばないだけかもしれませんが)。高慢なことを言えば、これは将棋を知りすぎてしまっているがために起きるジレンマですけれど、どのように解決すべきでしょうか。いや、結局はケースバイケースなのですが、できるだけ作品を好意的に解釈する方向でやっていきたいとは思ってます。将棋漫画が増えているからこその贅沢な悩みです(笑)。